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The Old Woman Who Named Things 人気ランキング : 13589位
定価 : ¥ 767
販売元 : Voyager Books
発売日 : 2000-08
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 767

友人もなくなりひとりひっそりと暮らす老婦人は、自分のまわりにある「物」すべてに名前をつけて寂しさを紛らわす。古い車には「ベスティ」、毎日座る椅子には「フレッド」、家には「フランクリン」、そしてベッドには「ロクサンヌ」。もうこれで寂しくないわと暮らし始めたある日、1匹の子犬が迷い込んで来る。子犬をかわいがる主人公。そしてこの子犬が突然老婦人の前から姿を消したとき、老婦人のなにかがゆっくりと溶け出してゆく。この愛らしい物語をしっかりと裏打ちしているのは、命あるものへの愛情と、命あるものとの確かな繋がりを求める「寂しさ」。そしてこの物語では「老い」を背景に置いてみた。 淡い色調の絵は、強くあろうとしながら心細さを抱えた主人公の姿をうまく描き出している。ただし、人は孤独でなくとも寂しいものだし、寂しいからといって孤独であるとは限らない。主人公は自分が内に抱えている孤独に無意識だ。しかし孤独とは、大切に心の奥に抱えておいて、掌で愛でることができるものである。寂しさがなにかによって埋められたとき、孤独を抱えているからこその豊かな人生がもう一度始まるのかもしれない。(み)

この絵本は大人のために書かれたのでしょうか?

 丘の上の、きれいな花の咲く庭に囲まれた一軒家に住むおばあさん、彼女にお友達からの手紙は来ません。来るのは請求書だけ....なぜっておばあさんは、どのお友達より長生きしてしまったからです。
 おばあさんは、名前で呼びかけるお友達がなくなってしまうことに耐えられません。そこで家や、車や椅子やベッドなど、自分より長生きしそうなものだけに名前をつけて、呼んでいます。
 ある日、お腹を空かせた子犬がやって来ました。おばあさんはハムをやり、「お帰り」と言います。帰っていった子犬は、翌日またやって来ました。毎日子犬に食べ物をやって、毎日「お帰り」というおばあさん。決して子犬に名前を付けてやりません。もしかして自分が子犬より長生きしてしまうかも知れないので、名前を付けて飼いたくなかったのです。
 何ヶ月も経って、もう子犬ではなく犬になりました。そしてある日、犬はやって来ませんでした。一日中待っていたおばあさんは....
 老いることの孤独、寂しさから逃れるための自己規制。でも本当はありのままに生きることこそ、生きる充実感を感じられるのだ、と教えてくれる絵本です。大人のために書かれた絵本なのではないでしょうか? 表紙から分かるように、丁寧に描かれた水彩画はカラフルで美しいものですが、漫画のようにデフォルメされているところが、この本を心温まるものにしています。  

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